「DIOR×ジョーダン」が「200万円」に。

DIORが2020年のプレ・フォール・コレクションで発表したナイキのジョーダンブランドとのコラボシューズの販売抽選が、6月ウェブサイトで行われた。大盛況のうちに同イベントは幕を閉じた。そして現在、そのスニーカーには200万円を超える値がついている。
驚くべき応募者数とプレミア価格
同スニーカーの抽選には、驚くべき数の応募が寄せられた。その数は、なんと500万人である。これは日本国内で例えると、全福岡県民が応募した計算になる。500万人は、わずか8000足を争った。その当選確率は「0.16%」である。
この数字は銀行の預金金利にしては高いが、「スニーカーを買う権利」としては驚くほど低い確率だ。激しい競争を経て、このスニーカーを手にできたのは625人に、わずか1人だけなのだ。このスニーカーはもともとハイカットとローカットの2パターン発売された。本来の販売価格は前者が約24万円。後者が約21万円という価格設定だった。ところが冒頭記したように現在の市場価格はプレ値がついていて、ローカットでは100万円前後、ハイカットでは状態によるが「200万円以上」の価格で売買されている。
高額取引されているスニーカーというと、カニエウエストとナイキがコラボして制作したyeezyのred october(レッドオクトーバー)などが思い浮かぶ。しかしこれは100万円を切る価格でもチラホラ売買されている。今回のDIOR×ジョーダンは、レッドオクトーバーの牙城を崩したことになる。今回のスニーカーが販売抽選の時点から、「0.16%」という極めて狭き門であった1つの理由は、この辺りにあるのだろう。
コレクター魂をくすぐるスニーカー
もともとスニーカーというアイテムにはアーカイブ性、収集性の高さがある。ウェアは特にシーズンごとの流行をくむものだし、有名なブランドのものだと、広く周知徹底されている。該当シーズンの間はそれで良いのだが、翌年になると去年の物を着る事は居心地がよくない。広く知られているだけに余計に、だ。コレクションして、アーカイブしておいても、次の出番は10年後か、あるいは永久に来ないかもしれない。その点、スニーカーやバッグは隣接したシーズンでも、昔の物でも違和感なく着用することができる。そういう意味でも、スニーカーは収集家を、底なし沼に誘い込みやすいのかもしれない。
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