ダニエルアーシャムって誰?どこが凄いの?に答えます。

美術に明るくない人も最近、現代美術家のダニエルアーシャムの名前を目にする機会が増えているのではないだろうか。彼は現在最も注目されている現代美術家の一人だ。国内外を問わず多くのブランドとのコラボレーションが後を絶たない。これだけの注目にもかかわらず、実際にダニエルアーシャムと検索してみると、コラボ商品は数多くヒットするのだが、彼自身に関する日本語のコンテンツはあまり多くないのだ。

 

 

プロフィール

1980年、アメリカのオハイオ州出身で、ニューヨークを拠点に活動。美術界からの評価は高く、MoMA PS1、新現代美術館などに出展。スパイダーマンシリーズで知られるジェームズフランコと映像作品も制作している。

 

 

「色覚以上の」という不要な肩書き

ダニエルアーシャムは色覚異常だ。赤と緑の判別が出来ないという。そしてその特徴は、彼の作品の重大なテーマ、ファクターであった。実際に多くの彼の作品は白、黒、灰色で構成されていた(後述)。色覚といえば例えば画家のゴッホもはP型色覚異常という弱度の症状を抱えていたと指摘されている。このように色覚が一般人と違うことは、実は芸術において全くハンディにならないのではないか、と思わせられる事実だ。

 

ところで昨今、着用する事で色覚異常を改善する事が出来る眼鏡が開発された。それを着用してから、彼は驚くほど色彩にとんだ作品を、発表するようになっている。現在はもう彼の紹介に「色覚異常の」という枕詞を付ける事は、不愉快で不要なことになっているかもしれない。

 

 

フィクションとしての考古学とは

彼の名前をユニクロとのコラボレーションで知った人は多い。そのコラボTシャツには、彼のピカチュウをモチーフにした作品がプリントされた。このピカチュウは、彼のいわゆる「フィクションとしての考古学(Fictional Archeology)」の一連の作品である。フィクションとしての考古学とは現代の文明、プロダクトも、例えば1000年以上の時を経てみれば、考古学的な資料になりうるというコンセプトのもとに作られた作品群である。

 

このシリーズの多くの作品は、白と黒で構成されている。気が遠くなるような長い時間を経ることで炭化したり、生々しい質感を失った物体を表現するのに、これほどふさわしい色の組み合わせは無い。火山灰や砕けたガラスなどを用いて彼はそれを巧みに表現した。まさに色覚異常というパーソナリティをもった彼だからこそ表現しうる、色のない世界。その世界を興味深い角度からプレゼンテーションした作品だ。

 

このフィクションとしての考古学と題した一連の作品は彼のアイコンになっている。実際ユニクロが目を付けたのもその作品だったし、20年にDIORがコラボレーションした際も、そのモチーフが使われた。

 

 

ファッションとの親和性

ここまでにも述べた様にアーシャムはファッションとの関わりが深い。DIORとのコラボは20年が初めての事ではない。05年にまだDIORのメンズラインがディオールオムだった頃、エディスリマンから頼まれて店舗のデザインを手掛けている。前述のユニクロ以外にも、アディダス、リモワ、ハンティングワールドなどとコラボレーションしている。

 

彼の作品は公式サイトでチェック。エラーを起こしたような表現を使った非常に面白いサイト。

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